セミナー詳細

セミナー名 【オンライン専用】
システム開発の失敗を回避するためのプロジェクトマネジメントのポイント
開催日時 2025年11月19日(水)13:00〜17:00
講師 弁護士法人 第一法律事務所
弁護士・公認システム監査人 福本 洋一 氏
会員参加料(税込) 30,800円
一般参加料(税込) 38,500円
ねらい  基幹システム等の大規模なシステム開発においては、ユーザ側に技術的な判断ができる人材がいないこともあり、契約時には厳密に仕様を確定させずに、開発着手後のユーザによる仕様変更が前提とされている事例が多いところです。もっとも、その結果として、大幅な仕様変更による多額の追加費用負担の問題や納期の大幅な遅延を招き、最終的には開発プロジェクト自体が中止となり、その原因を巡ってユーザとベンダ間で数十億円規模の係争に至る例が後を絶ちません。
 さらに、2024年に菓子等の総合食品メーカーにおいて発生したシステムの障害事例のように、開発・更新直後に生じた基幹システム等の障害により、半年以上もの長期間にわたり、事業継続に支障をきたした事例も増えています。
 これに対し、最近のシステム開発においては、開発実態に合わせるために、開発委託契約の段階で仕様を確定させる「ウォータフォール型開発」の形態によらず、開発を進めながら仕様を確定させていく「アジャイル型開発」で進める例も増えてきていますが、そのような開発形態を採用したとしても、上記のような課題自体が解消するわけではありません。
 本セミナーでは、公認システム監査人・弁護士として、多数のシステム開発を巡る紛争に関与してきた講師が、最近のシステム開発の基礎知識や抑えておくべきリスクの解説と対処法、開発プロジェクトを進める上でのマネジメントのポイントに関して、実例を踏まえて分かりやすく解説いたします。
プログラム内容 1 システム障害による事業中断と損失
(1)基幹システムにおけるレガシーの問題
   −2025年の崖
(2)システム障害による事業中断の損失
   −菓子等の総合食品メーカーの事例
(3)基幹システムの更新の失敗事例の頻発
(4)基幹システムの更新に内在するリスクと課題
(5)現実を踏まえたベンダ選定のポイント

2 アジャイル型開発はユーザの課題の解決策になるのか
(1)開発手法の選択(ウォータフォール型開発・アジャイル型開発の違い)
(2)アジャイル型開発の特徴
   −ユーザとベンダの役割・責任分担の見直し
(3)システム開発の実態と開発形態との乖離が問題なのか
(4)ウォータフォール型開発の多段階契約方式の意義
(5)ウォータフォール型開発の開発実態
   −契約後の仕様変更

3 契約時までのシステム開発の失敗を回避するためのポイント
(1)企画・要件定義段階 −システム化の方向性の検討の意義
(2)パッケージの選定時のポイント
(3)契約形態(請負・業務委託)の選択の意味
(4)開発委託契約の交渉
   −システム開発契約に特有の契約条件
(5)契約書はシステム開発の失敗時の責任分配基準

4 裁判例から学ぶシステム開発の失敗を回避するためのポイント
(1)裁判例の想定する開発プロジェクトにおける役割分担
(2)ベンダのプロジェクトマネジメント義務とユーザの協力義務を巡る裁判例
(3)裁判例からみたユーザとベンダの責任分岐点
(4)開発が頓挫した際のベンダとの交渉上のポイント
(5)事前の対策としての開発委託契約における対策

5 システム開発の成否は開発前に決まっている

講師プロフィール 弁護士法人 第一法律事務所
弁護士・公認システム監査人 福本 洋一 氏

2003年弁護士登録(大阪弁護士会)、2014年弁護士法人第一法律事務所パートナー弁護士に就任。システム監査技術者、公認システム監査人。日本システム監査人協会・システム監査学会の理事も現任。AI、IoTやビッグデータ等を活用した新たなデータビジネスや個人情報や営業秘密等の情報管理に関するIT技術及び法務に精通し、日本経済新聞社の「企業が選ぶ弁護士ランキング・情報管理分野」にて全国ベスト10にも選出された。2021年3月には、これまでのデータビジネス支援の実績を集約した、著書「『個人データ』ビジネス利用の極意」(商事法務)を刊行している。
備考 〈受講要領〉
‣本セミナーでは、Zoomウェビナー形式ですので、WEBカメラ・マイクはご不要です。
‣テキストは、開催の約5営業日前を目途に、お申込み時の住所宛てに郵送いたします。
‣ウェビナーIDは、開催の約3営業日前を目途に、お申込み時のメールアドレスへ送信いたします。
 必ず、ご連絡のつく住所・メールアドレスをご記入ください。

〈留意事項〉
*ウェビナーIDはセミナー参加者のみ利用可能とし、再配布・複数名での視聴を禁止いたします。
*著作権保護の観点から、セミナーの録音・録画や資料の複製は固くお断りいたします。
*Zoom接続環境(パソコン、有線およびWi-Fiのインターネット回線を推奨)をご準備ください。
*ネット回線・システムトラブル等による視聴の遅滞・中断等について、個別の対応や返金は
 できかねますので、ご了承ください。
*Zoomを初めて使用される方は、https://zoom.us/testであらかじめ接続テストを行ってください。

その他、よくあるご質問はこちらをご参照ください。
講師より  システム開発においては、ユーザ側に具体的なシステムの仕様を理解できる人材がいないため、開発ベンダに丸投げになる結果として、開発がかなり進んだ段階で重大な問題が発覚し、多額の損害賠償を巡る紛争になる事例が多いように思います。
 ユーザ側の開発責任者において、システム開発の実態に対する理解と適切なリスク感覚を持っていただければ、それらの重大なリスクは開発前に認識し得ると思われます。
会場 オンライン開催(Zoomウェビナー形式)
会場電話番号 06-6443-6962
会場FAX番号 06-6441-4319
問合せ先 企画研修G
担当者 増田
E-Mail ksosaka@noma.or.jp
パンフレット(PDF) パンフレットはこちらをクリック
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