セミナー詳細

セミナー名
〜経営的側面から複合災害にも対応できる〜
BCP監査の視点と具体的手法
開催日時 2023年6月14日(水)10:00〜17:00
講師 プリンシプルBCP研究所 所長
林田 朋之 氏
会員参加料(税込) 33,000円
一般参加料(税込) 40,700円
ねらい  差し迫る目前の大災害、今後20年以内に連続して来ると想定されている首都直下地震と南海トラフ地震。毎年訪れる台風や大雨などの自然災害も含め、今までのやり方や常識が通用しない、対策本部の在り方、運営方法、組織マネジメント、BCP訓練など、BCPにも大きな転換が迫られています。
 本セミナーでは、BCPの変質を理解していただき、従来のBCP監査に加え、新しいプロセス標準化とレベル判定という考え方に基づいたBCP監査について解説することで、外部からの評価にも耐え、実効性や継承性といったBCPの課題の克服に焦点を当てたBCP監査について、その対応力を高めていただきます。
プログラム内容 (※全面改訂※)
1.コロナ禍におけるBCPの変質
  1.1 BCPの基本原則とリモートBCPへの転換
  1.2 各BCP対象による策定手法の違い
  1.3 BCPを取り巻く環境の変化
  1.4 BCPに対する外部からの要請とSDGs/CSR
  1.5 企業リソースと災害・BCPの関係
  1.6 事業継続マネジメントシステム(BCMS)の構築
  1.7 コロナ禍における複合災害対応(例.震災)
  1.8 IT(リテラシ)の強化がBCPの実効性を上げる
  1.9 BCPをDX化、可視化する意味
  1.10 災害の可視化とデータ分析
  1.11 リスクマネジメント、危機管理、BCPの関係
  1.12 一般的な企業のリスク項目分類(外部環境)
  1.13 一般的な企業のリスク項目分類(内部環境)
  1.14 重要度・頻度分析リスクマップ(例)
  1.15 企業のリスク項目と各BCPの影響度を考える
  1.16 BCP再確認ポイント
  ご参考:日本における5連続災害に関する予測

2.複合災害対策本部と運用
  2.1 震災・複合災害時の「事務局」の役割(例)
  2.2 従来の対策本部“室”の構成
  2.3 複合災害対策本部室のサイバースペース化
  2.4 複合対策本部の仕事は、“ハイブリッド型”労働
  2.5 アフターコロナにおける対策本部の運用
  2.6 災対ポータルサイト(ウェブ対策本部)とは
  2.7 初動フェーズマニュアルの改訂(例)
  2.8 リモートBCP対策本部訓練の必要性
  2.9 リモートBCP対策本部訓練の目的
  ご参考:「正常性バイアス」反応とは

3. 監査部門のためのBCP基礎知識
  3.1 自然災害(大雨、台風など)BCPの必要性
  3.2 自然災害時の危機管理/BCP行動(製造業)
  3.3 自然災害時の被害と復旧イメージ(製造業)
  3.4 震災時の危機管理/BCP行動
  3.5 巨大震災時の被害と(BCP)復旧イメージ
  3.6 企業が「外部公表」すべき震災対策例
  3.7 パンデミック感染症の危機管理とBCP
  3.8 日本の感染症対策の原則と期待効果
  3.9 パンデミック感染症拡大とBCP復旧イメージ
  3.10 新型インフルエンザ等発生段階例(国・自治体)
  3.11 パンデミック時の危機管理/BCP行動
  3.12 事業影響度分析(BIA)の実施
  3.13 事業影響度分析の考え方
  3.14 事業影響度分析の実施例
  3.15 感染症BCPとしての事業影響度分析
  3.16 フェーズ設定と事業影響度分析(例)
  【演習1.】事業影響度分析
  3.17 事業影響度分析の経営的視点
  3.18 BCP策定の一般的な流れ
  3.19 マネジメント・システムの基礎
  3.20 事業継続マネジメントシステム(BCMS)の構築
  3.21 震災時の危機管理活動(例)
  3.22 初動対応と事業継続計画(BCP)の違い
  3.23 内部監査の役割
  3.24 企業レベルのBCPチェック項目 − 体制編 −
  3.25 企業レベルのBCPチェック項目 − 機能編 −
  3.26 企業レベルのBCPチェック項目 − 労務管理編 −
  3.27 マネジメントシステムにおける文書構造
  3.28 BCPドキュメントの構成と様式
  3.29 震災対応BCP規程の目次(例)

4.BCP監査の手法(レガシータイプ)
  4.1 BCP内部監査の目的
  4.2 BCMSと内部監査
  4.3 監査のガイドライン:ISO19011
  4.4 BCP監査体制と役割
  4.5 BCP監査員に必要な力量
  4.6 BCP監査の「計画」策定
  4.7 BCP監査の準備
  4.8 BCP監査チェックリスト
  4.9 内部監査の実施(情報収集)
  4.10 インタビュー
  4.11 インタビュー時の記録
  4.12 BCP監査の報告
  4.13 是正処置とフォローアップ監査
  4.14 マネジメントレビュー

5.BCP監査の新手法(レベル判定手法)
  5.1 BCP内部監査の課題
  5.2 新しい監査評価モデルの導入
  5.3 BCPが外部から評価されるポイント
  5.4 評価モデルのためのプロセス設定(例)
  5.5 BCP監査評価モデルの設定
  5.6 監査評価モデルを使った評価例
  【演習2.】内部監査シミュレーション

6.BCP監査の経営的視点
  6.1 BCPで見逃されてきた経営視点の課題
  6.2 経営者のBCPプロセスとは
  6.3 BCPポートフォリオの必要性
  6.4 BCP情報の可視化
  6.5 BCP情報をDX化する意味
  6.6 経営陣のための初動マニュアル
  6.7 BCPイベントと経営判断フロー(製造業)
  6.8 BCP監査における経営的“6つの視点”と提言
  6.9 災害が企業リソースにもたらす事業影響例
  6.10 企業は、BCPによってどのように評価されるか?
  6.11 外部からの要請に応えられているか?
  6.12 2015年会社法改正に伴うBCPの更改ポイント
  6.13 外部組織との連携に関する評価
  6.14 物流・サプライチェーン リスクマネジメント
  6.15 物流・サプライチェーン リスクへの対応とは
  6.16 IT-BCPの構築と運用
  6.17 IT-BCPに対する災害対応要因
  6.18 IT環境における被災シナリオと運用(例)
  6.19 地震BCPと安全配慮義務違反に関する考察
  6.20 災害時の広報とガイドライン策定
  6.21 ホームページへの“BCP活動”記述(例)

7.新型コロナ対応BCP監査
  7.1 新型コロナウイルスの危機管理とBCP監査

8.BCP内部監査における実施上の課題
  8.1 BCPの実効性不安とスキル維持への課題
  8.2 情報システム部門(IT-BCP)への監査
  8.3 社員の労務管理に関わる評価
  8.4 グループ会社への内部監査
  8.5 日本的「忖度(そんたく)」への対応

※最新の動向・情報を織り込むため、内容を一部変更させていただく場合がございます。

講師プロフィール プリンシプルBCP研究所 所長
林田 朋之 氏

 北海道大学大学院修了後、富士通株式会社入社、その後米シスコシステムズ入社。
 金融・製造業・流通業など大企業の大規模ネットワーク構築のプロジェクトマネジメントを担当。
 その後、独立コンサルタントとして、大企業、中堅企業に向けた、震災および感染症、自然災害のBCP/危機管理、リスクマネジメント、情報セキュリティ、IT、AI/DX などのコンサルティング業務を実施。
 日経BP、ダイヤモンドオンライン、リスク対策ドットコム等への記事投稿、学会シンポジウム発表、各種セミナー講演、企業内研修、テレビ・ラジオ出演など多数。
対象 内部監査部門の方
経営企画部門・リスク管理部門の方
情報システム部門の方
ご参加に当たってのお願い
お申込み時に、必ずご確認ください
【ご参加方法】
Zoomに接続可能なパソコンまたはタブレット端末をご用意ください。
オンライン専用講座です。複数回のグループワークを実施するためビデオ・マイク付のPCで、ビデオONでご参加ください。
(場面に応じて、ミュート解除でご参加いただきます。)
※ビデオ・マイク機能のないPCでのご参加は、ご遠慮いただきます。ご了承ください。
ビデオ画面下には、名字(例 山田)の表示をお願いします。
2名以上ご参加いただき、同じ場所で受講される場合は、ヘッドセットをご準備いただきハウリングを防止してください。
詳細は こちらからご確認ください。

【お申込み後の流れ】
・参加券およびご請求書は、連絡ご担当者様に送付いたします。
・当日ご参加用のURL等は、研修開催日の2営業日前までに連絡ご担当者様にメール送信いたします。
 ※WEB申込の際に送られる自動返信メール文、参加券には記載はございません。
・テキスト類は、研修開催日の2営業日前までに連絡ご担当者様に送付いたします。
・会場参加への変更は、開催日の5営業日前までにご連絡ください。


【受講上の注意事項】
セミナーの録音、録画、映像のスクリーンショット等は固くお断りしております。
また自ら、又は第三者を通じて、セミナー動画の転載、複製、出版、放送、公衆送信
その他著作権・知的財産権を侵害する一切の行為をしてはならないものとします。
会場 [オンライン参加]ZoomによるLive配信
会場電話番号 03-3403-1891
会場FAX番号 03-3403-1130
問合せ先 企画研修グループ
担当者 中村
E-Mail tms@noma.or.jp
電話番号 03-3403-1891
FAX番号 03-3403-1130
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