セミナー詳細

セミナー名
不正の予兆把握スキルを高める「考える監査」のポイント
〜監査人の職業的懐疑心と監査推理力を通じて「隠れた真実」を見抜く〜

開催日時 2023年2月3日(金)10:00〜17:00
講師 日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 公認不正検査士(CFE)
戸村 智憲 氏
会員参加料(税込) 33,000円
一般参加料(税込) 40,700円
ねらい  財務諸表から不正の「兆候」を発見する方法では、不正の後追い監査でしかありません。金融庁の不正リスク対応基準をはじめ、今、健全な経営や監査部門に求められているのは、不正の「兆候」を事後に把握することではなく、非財務情報から「予兆」をつかみ、そもそも、大きな問題が起こりにくくする監査対応です。
 本セミナーでは、講義と事例検討、Q&Aを通じて、経営における「予兆」や現場での「声にならない生の声」から「隠れた真実」を早期に見抜き、対応するための視点と実践のポイントをお届けします。機械的・形式的対応から、付加価値の高い“考える監査”での監査の実効性向上を目指します。
 また、質疑応答では当日のセミナーで予定の内容に限らず、監査部門が直面する課題についても幅広くお悩み相談、Q&A対応いたします。初級者からベテランの方まで、肩肘張らずに楽しく深く学べる、好評の戸村氏の監査シリーズよりお届けします。

【担当講師より】
 旧来からもてはやされてきた会計帳簿からの不正発見の対応だけでは、不適切会計や粉飾決算をはじめ、各種不正・不祥事が起こった後の問題しか見抜けません。また、不正が起こった後に、後追い型で不正を発見・対処するのが内部統制の本質ではありません。様々な不正・不祥事で会計帳簿や報告書類が細工される前の予兆を把握し、不正の芽の早期発見・早期是正と、監査人が果たすべきそもそも不正が起こりにくく健全に儲け続けるための工夫・対策についてお届けします。

プログラム内容 1.“Thinking Audit”における監査人の主体的思考力の向上
 ・「疑い方」にも流儀がある
 ・監査人は何を「感じとる」べきか
 ・「見えざる監査の先行指標(AILI)」による予兆の把握と旧来のKPIに代わるもの
 ・なぜ「会計帳簿の不正を見抜く技術」は不正発生後の後追い監査でしかないのか?
 ・監査クリエイティビティ:監査における創意工夫
 ・「キュリアス・チャイルド・アプローチ(CCA)」による現場での対応
 ・“Don't Think. Feel!”:旧来型の監査思考の武装解除と現場そのものを見る姿勢
 ・「演繹法型監査」から「帰納法型監査」への転換
 ・“Dive into Audit!”:監査人が人間として現場を肌身で「触れてみる」

2.監査人の推理力・想像力・仮説設計力と検証から隠れた真実を見出すコツ
 ・往査で見るべき5つのポイントとは?
 ・「重箱の隅をほじくる監査」から「核心の鉱脈を掘り当てる監査」へ
 ・不正の予兆をつかむ:推理力・想像力・仮説検証
 ・「ファクト・ファインディング」:物事の「行間」にある隠れた真実を見抜くには
 ・「リスク管理型ビッグデータ」(©戸村)を通じた不正行動特性の分析事例
 ・“BaaT(ビッグデータ利用監査技法)”(©戸村)によるITを活用した不正調査

3.監査で見抜くべき不正の予兆と「推理力」養成講座
  
実演@ 公益通報による情報入手時
  
実演A 現場への往査時における職場模様
  
実演B 取引先とのやりとりにおける予兆
  
実演C 職場での気になる噂話や風土として現れる不正の芽
  
実演D メンタルヘルス不調や各種の支障が示す不健全な職場風土と不正の温床
 ・「監査カンファレンス」による様々な角度から検証するチームプレー
 ・現場をまっさらの心で見つめるには?経験や思いこみのワナの回避術

4.監査人の「臨機応変力」養成講座
 ・講師オリジナルの「ハプニング・カード・シャッフル式トレーニング」について
(臨機応変力向上のためのシナリオなき思考・推定演習) など

5.質疑応答
 ・当日のセミナー内容における質疑応答
 ・監査・内部統制・リスク管理などセミナー当日の内容以外でも可能な限り対応させて頂きます

※プログラムの順序や内容等は、最新動向、法令の改正等や事前のご質問などに応じて、適宜、改訂・変更の可能性がございます。

著書進呈
※講師の著書「企業統治の退廃と蘇生」(中央経済社)を副読本として進呈いたします。

講師プロフィール 日本マネジメント総合研究所合同会社 理事長 公認不正検査士(CFE)
戸村 智憲 氏


早稲田大学卒。米国MBA修了(全米トップ0.5%のみ授与される優秀大学院生受賞)。米国博士後期課程(Ph.D)中退。
国連勤務にて、国連内部監査業務の専門官、国連戦略立案専門官リーダーなどSDGs・ESG・CSR関連を担当。
民間企業役員レベルで監査統括・人事総務統括など、上場IT企業JFEシステムズ(株)アドバイザー、経営行動科学学会理事、JA長野中央会顧問、岡山大学大学院非常勤講師などを歴任。
監査法人の代表社員をはじめ、公認会計士や弁護士、大手コンサルタントなどの専門家を指導する講師としても登壇。NHK「クローズアップ現代」TV出演・番組監修、テレビ朝日「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」番組監修などをはじめ、TV・ラジオ・新聞・雑誌などでの出演・寄稿・連載多数。
経営指導・講演・書籍執筆の3つの柱で活動し、全国各地にて年間120講演程度。指導先は上場最大手企業から中堅中小企業、金融機関、商社、医療福祉機関、農協、自治体、学校法人など経営陣から各階層まで幅広く担当。
コーポレート・ガバナンス・アワード大賞選考委員長、日本取締役協会会員、日本内部統制研究学会正会員など産学ともに活動中。現在の著書33 冊。代表作に『クリエイティブ監査への道:“ 経営に資する監査”の再考と再興』(税務経理協会)、『企業統治の退廃と甦生』(中央経済社)など。
日本の人気講師ランキング3位(日経産業新聞しらべ)。

対象 監査役、内部監査部門、リスク管理部門、総務部門、
内部統制部門、コンプライアンス・CSR部門、
監査法人、監査系コンサルタント、ISO部門など
備考 今後の戸村智憲講師の講義ご案内
11月17日(木) 実践的「監査コミュニケーション技法」マスター講座
・監査人の陥りがちなワナ ・日本版COSOモデルをかみ砕いて指導
・明るい監査、リスク管理に向けた「内部統制リテラシー」
・相手の反応を知るためのパターン 等



会場 日本経営協会 東京本部
[オンライン参加]ZOOMによるLive配信
会場電話番号 03-3403-1891
会場FAX番号 03-3403-1130
問合せ先 オンライン開発G
担当者 白倉 優
E-Mail tms@noma.or.jp
電話番号 03-3403-1891
FAX番号 03-3403-1130
パンフレット(PDF) パンフレットはこちらをクリック
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