セミナー詳細

セミナー名  
大災害から学ぶBCPへの新たな視点と対応策
〜 BCP の実効性強化と外部から評価を受けるためのポイント〜
開催日時 2022年11月30日(水)10:00〜16:30
講師 プリンシプル・コンサルティング・グループ
プリンシプルBCP研究所 所長
林田 朋之
会員参加料(税込) 33,000円
一般参加料(税込) 40,700円
ねらい  近年、列島では、比較的大きな地震が多発し、今後も 2035 年± 5 年、つまり 2030年代に 南海トラフ地震(東海、東南海、南海の三連動地震)が発生すると言われ、その後の富士山 噴火も含め、企業の災害対策の強化が必須となっています。
特にサプライチェーンを展開し ている企業では、広域大災害に対しての備えを、既存の危機管理や BCP の枠を拡げた対応が 求められています。
本講座では、今後起こり得る、首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火に対する BCP と 防災に至る広範な危機管理について解説するとともに、コロナ禍に震災が発生した場合の 複合災害としての対応、リモート BCP 対策本部の設えや訓練、外部から評価を受ける BCP のポイントなど実効性のある BCP 対策を解説します。
プログラム内容 1. 活発化する地震活動と備え
(1) 2022 年直近の地震発生
(2) 30 年以内に震度 6 弱以上の地震が発生する確率
(3) 地震研究の最新知見を知る
(4) 東京都の新たな地震被害想定(2022年見直し)
(5) 東京の地域危険度
2. コロナ禍における BCP の本質と変化
(1) 地震に対する BCP の考え方の違い
(2) 事業継続計画(BCP)の本質と基本原則
(3) BCP を取り巻く環境の変化
(4) BCP に対する外部からの要望と SDGs/CSR
(5) 一般的な企業のリスク項目分類(外部環境)
(6) 一般的な企業のリスク項目分類(内部環境)
(7) リスクマネジメント、危機管理、BCP の関係
(8) 重要度・頻度分析リスクマップ(例)
(9) 企業のリスク項目と各 BCP の影響度を考える
(10) 各対象による BCP 策定手法の違いを理解する
(11) 企業リソースと災害・BCP の関係
(12) 事業継続マネジメントシステム(BCMS)の構築
(13) BCP 強化ポイント
3. 複合災害対策本部と運用
(1) 震災・複合災害時の「事務局」の役割(例)
(2) Before:対策本部室の構成(例)
(3) コロナ禍における複合災害対応(例.震災)
(4) After:複合災害対策本部構成(例)
(5) 複合災害対策本部の仕事はハイブリッド労働
(6) コロナ禍における対策本部の運用
(7) 複合対策本部の組織マネジメント
4. リモート BCP 対策本部訓練の手引き
(1) BCP 訓練の概要
(2) 対策本部シミュレーション訓練
(3) 経営陣向けワークショップ訓練
(4) リモート BCP 対策本部訓練の目的
(5) リモート BCP 対策本部訓練の目標
(6) 訓練構成(例)
(7) 訓練実施までのマイルストン
(8) リモートBCP対策本部「初動」訓練の概要(例)
(9) 訓練シナリオ(例)
(10) 訓練のプレーヤー
(11) 訓練次第の作成(例)
(12) リモート対策本部訓練計画書の目次(例)
(13) 訓練で使用する報告(例)
(14) 訓練で使用する広報発表(例)
(15) 災対ポータルサイト(ウェブ対策本部)の活用
(16) MS 365 SharePoint による災対ポータル構築例
5. 事業影響度分析
(1) 事業影響度分析の考え方
(2) 事業影響度分析の実施例
(3) 事業影響度分析の経営的視点
演習 1. 事業影響度分析
6. BCP の内部評価方法と文書化
(1) BCP 簡易チェック項目
(2) BCP の評価軸と視点
(3) BCP 評価例
(4) マネジメントシステムにおける文書構造
(5) BCP ドキュメントの構成と様式
(6) 震災対応BCP規程の目次(例)
7. IT-BCP の検討
(1) IT 被災と企業リスク
(2) 企業における IT 被災の特徴
(3) BCP 対策本部組織と情シスの位置付け
(4) BCP から見た情シスへの要求
(5) IT-BCP としての災害対応
(6) データ保全(ファイルバックアップ)
(7) システム保全:Disaster Recovery(DR)
(8) 危機管理 IT リテラシを上げる
(9) 対策本部事務局と情シスのコミュニケーション
(10) 有事の IT とは
(11) 情報システム部門の初動時の BCP 活動
(12) IT 環境における被災シナリオと運用(例)
(13) 複合災害対策本部のサイバースペース化
(14) 対策本部作業の DX 化と BCP-DX
8. BCP における経営的視点
(1) BCP における五つの経営的視点
(2) 災害と企業リソースへの影響例
(3) 評価される BCP とは
(4) 取引先からの BCP 構築要請
(5) 会社法と BCP
(6) 物流・サプライチェーンリスクマネジメント
(7) BCP と安全配慮義務違反
(8) 災害広報のガイドライン策定
(9) ホームぺージへの BCP 策定状況の記述(例)
(10) 経営者が陥りがちな「正常性バイアス」反応
(11) 役員・取締役の初動マニュアル策定のすすめ
9. 五連続災害と BCP
(1) 首都直下地震から続く五連続災害とは
(2) 南海トラフ地震(海溝型)の予測
(3) 南海トラフ地震を知る
(4) 気象庁の南海トラフ地震発表とキーワード
(5) 富士山噴火 BCP
(6) 最悪のシナリオ:短期連続災害
(7) 今から策定する連続災害対応の基本方針(案)
(8) 物流・サプライチェーン対策(案)
(9) 企業リソースの移転と本社機能の危険分散
10. BCP の課題と解決(案)
(1) 帰宅困難者の再定義
(2) 大企業における BCP の課題と解決(案)
(3) BCP スキル継承問題
(4) 災害の可視化と BCP-DX
(5) 対策本部メンバーに求められるレジリエンス力
(6) 災害時の労務管理
(7) グループ会社の BCP と監査
(8) BCP 監査の課題と解決(案)
※上記プログラムは都合により変更になる場合がございます。
あらかじめご了承下さい。
講師プロフィール プリンシプル・コンサルティング・グループ
プリンシプルBCP研究所 所長
林田 朋之
北海道大学大学院修了後、富士通株式会社入社、その後米シスコシステムズ入社。
独立コンサルタントとして、大企業、中堅企業のIT、情報セキュリティ、危機管理、震災および新型インフルエンザのBCP、クラウド・リスクマネジメントなどのコンサルティング業務を実施。
現在、企業の危機管理、BCP、情報セキュリティ、ITインフラシステムなどコンサルティング業務を遂行。

対象 総務部門、経営企画部門、防災ご担当者、
経営幹部、CSR推進ご担当者 等
電卓(携帯、スマホで代用可能)、筆記用具をお持ちください。
会場 [オンライン参加]ZOOMによるLive配信
問合せ先 企画研修グループ
担当者 飯田
E-Mail tms@noma.or.jp
パンフレット(PDF) パンフレットはこちらをクリック
戻る