セミナー名 |
【オンライン専用】 システム開発契約の基礎とトラブル回避の実務ポイント |
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開催日時 | 2022年12月13日(火)13:00〜17:00 |
講師 | 弁護士法人 第一法律事務所 弁護士・公認システム監査人 福本 洋一 氏 |
会員参加料(税込) | 30,800円 |
一般参加料(税込) | 38,500円 |
ねらい | 従来のシステム開発は、いわゆるウォータフォール型開発(開発委託契約の段階で仕様を確定させる開発手法)を前提とした契約形態を取られていましたが、最近はアジャイル型開発(開発を進めながら仕様を確定させていく開発手法)で進めることが増えてきました。発注者であるユーザ側に技術的な判断ができる人材がいないこともあり、契約時には厳密に仕様を確定させないままウォータフォール型開発で進められ、開発着手後の仕様変更による増加費用の負担や開発頓挫の原因を巡って、事後的にユーザとベンダ間で紛争が生じることが多いからだと思われます。 確かにアジャイル型開発は、実態に即した合理的な開発手法ではありますが、従前の開発手法で問題となっていた増加費用や開発頓挫のリスクについて、ユーザとベンダのどちらの負担と整理されているのかについて考えてみたことはあるでしょうか。 本セミナーでは、最近のシステム開発の基礎知識に加えて、開発手法によるシステム開発におけるリスク分配の考え方の違いを解説するとともに、開発プロジェクトのマネジメントのあり方とユーザとベンダに求められる役割などに関して、実例を踏まえて分かりやすく解説いたします。 |
プログラム内容 | 1 システム開発契約の特殊性 (1)多段階契約 (2)仕様の概念:仕様変更が前提 (3)完成の概念:バグの存在・PL責任の例外 (4)損害規模:システム開発頓挫による事業への影響 (5)ベンダ選定時の留意点 2 システム開発の契約類型の選択が及ぼす影響 (1)システム開発の契約形態(請負契約/業務委託契約:成果報酬型・履行割合型) (2)契約類型の選択による影響 3 ウォータフォール型開発の特徴と問題点 (1)ウォータフォール型開発の流れ (2)ウォータフォール型開発におけるリスクと対処法 4 PM義務と協力義務を巡る裁判例からの知見 (1)裁判例からみるシステム開発における争点 (2)スルガ銀行・日本IBM事件 (3)旭川医大・NTT東日本事件 (4)野村HD・IBM事件 (5)開発が頓挫した際の交渉上のポイント 5 アジャイル型開発によるリスク負担の組み替え (1)アジャイル型開発の流れ (2)アジャイル型開発の意義 (3)アジャイル型開発におけるリスクと対処法 6 アジャイル型開発における業務上の法的留意点 (1)偽装請負に対する法規制の概要 (2)アジャイル型開発におけるコミュニケーション 7 不幸なシステム開発を避けるために (1)ユーザ側の課題 (2)ベンダ側の課題 |
講師プロフィール | 弁護士法人 第一法律事務所 弁護士・公認システム監査人 福本 洋一 氏 2003年弁護士登録(大阪弁護士会)、2014年弁護士法人第一法律事務所パートナー弁護士に就任。システム監査技術者、公認システム監査人。AI、IoTやビッグデータ等を活用した新たなデータビジネスや個人情報や営業秘密等の情報管理に関するIT技術及び法務に精通し、日本経済新聞社の2015年度「企業が選ぶ弁護士ランキング・情報管理分野」にも選出されている。2021年3月には、これまでのデータビジネス支援の実績を集約した、著書「『個人データ』ビジネス利用の極意」(商事法務)を刊行している。 |
対象 | 民間企業・地方自治体・学校の総務・法務・情報システムご担当者 ITベンダの営業・開発・法務ご担当者 (ユーザー・ベンダ双方を想定) |
備考 | 〈受講要領〉 ‣本セミナーはZoomウェビナー形式ですので、ご自身のビデオをONにすることは不要です。当日の質疑 はQ&Aツールにて承ります。 ‣視聴URLおよび資料は開催の3営業日前を目途にお送りいたします。 〈留意事項〉 *視聴URLはセミナー参加者のみ利用可能とし、再配布・複数名での視聴を禁止いたします。 *著作権保護の観点から、セミナーの録音・録画や資料の複製は固くお断りいたします。 *Zoom接続環境(パソコン(Windows、Mac)、有線およびWi-Fiのインターネット回線を推奨)をご 準備ください。 *ネット回線・システムトラブル等による視聴の遅滞・中断等について、返金できかねますので ご了承ください。 *Zoomを初めて使用される方は、https://zoom.us/testであらかじめ接続テストを行ってください。 ◆その他、よくあるご質問はこちらをご参照ください。 |
講師より | システム開発は、建築等の請負のような目に見えるものを製作するわけではないため、ユーザ側において具体的な仕様を理解できる人材がおらず、ベンダに依存することが多いため、開発が進んでから、ユーザが希望していたものを開発するには仕様変更を伴い、多額の追加費用が発生することが判明したり、完成したものとの間に乖離が生じて紛争になることが多いところです。このような実情を踏まえて、開発を進めながら仕様を確定させていくアジャイル型開発で進められることが増えてきていますが、依然としてユーザ側が自身の役割を理解できておらず、結果として紛争が避けられていないように思われます。 このような不幸なシステム開発を少しでも減らせるように、ユーザ側とベンダ側の双方に適切なシステム開発の知識とリスク認識を持っていただきたいと思います。 |
会場 | オンライン開催(Zoomウェビナー形式) |
会場電話番号 | 06-6443-6962 |
会場FAX番号 | 06-6441-4319 |
問合せ先 | 企画研修G |
担当者 | 原 |
ksosaka@noma.or.jp | |
パンフレット(PDF) | パンフレットはこちらをクリック |