セミナー詳細

セミナー名 システム開発契約における基礎知識とトラブル回避のポイント
開催日時 2019年12月12日(木)10:00〜17:00
講師 iCraft法律事務所
弁護士・弁理士 内田誠
会員参加料(税込) 33,000円
一般参加料(税込) 38,500円
ねらい  システム開発はトラブルになった後,紛争が長期化する傾向にあり,システム開発の失敗がビジネスに大きな影響を与えることもありますので,システム開発契約を締結する際に特に注意が必要です。本セミナーは,システム開発において実務上問題になりうる点を具体的な事例を元に概観して,システム開発におけるトラブルを未然に防ぐ方策を身につけて頂くことを目的としています。さらに,昨今データを取り扱うビジネスが増え,システム開発に伴ってデータを継続的にベンダに提供するケースもあり,データの取扱いや個人情報の問題についても注意しなければならない点は多くありますので,実務上よく問題になる点や見落としがちな論点についてセミナーの中でご説明させて頂く予定です。
また,AI開発・利用は,従来のシステム開発・利用とは異なる点が多くありますので,AI開発・利用に関する特有の議論についても説明させて頂きます。
プログラム内容 1.システム開発の基本知識とトラブル防止について
   @契約書を締結する前に作業を開始したことによるトラブル
   A請負と準委任はどちらが得?
   B一括請負?それとも多段階契約?どっちが得?
   C問題になっている業務は契約の範囲内?それとも範囲外?
   D要件定義で仕様を明確にすることがトラブル防止の最善策
   E開発費用が途中で増加することを防ぐための方策
   F仕事の完成の基準
   G「瑕疵」(契約不適合)の有無
   Hベンダのプロジェクト・マネジメント義務とユーザの協力義務
   I完成遅延の責任はベンダ?それともユーザ?
   Jプログラムの著作権の帰属
   Kシステム開発が途中で頓挫した場合の争い方
   L完成したシステムに欠陥がある場合の争い方
   M保守契約と開発契約における瑕疵担保責任の関係

2.データの取扱いの留意点
   @データの法的性質
   Aシステム開発におけるデータの利用権限の設定
   B保守契約におけるデータの利用権限の設定
   C秘密保持契約における実務上の留意点

3.個人情報保護法について
   @利用目的の特定方法
   A個人データの第三者提供の同意の取得方法
   B「炎上リスク」を減らすための方策(内定辞退率問題を踏まえて)

4.AI開発における留意点
   @AI開発における契約方式
   AAI開発で生じる知的財産権の帰属・利用条件に関する契約条項の作り方
   BAIと知財戦略(押さえておきたいAI関連発明の具体例)
   CAIの保守契約における注意点
   DエッジAIにおける実務上の留意点

5.システム開発と民法改正
講師プロフィール 2004年京都大学工学部物理工学科卒業。2010年岡田春夫綜合法律事務所入所。2018年iCraft法律事務所開設。AI特許を始めとする知的財産案件,システム開発紛争,スタートアップ企業の知的財産戦略,PF事業をはじめとするデータ取引を専門とする。2017年経済産業省「AI・データ契約ガイドライン検討会」作業部会委員,2018年農林水産省「農業分野におけるデータ契約ガイドライン検討会」専門委員,2018年特許庁「知財アクセラレーションプログラム(IPAS)」知財メンター,2018年「スタートアップファクトリー構築事業に係る契約ガイドライン検討会」構成員,2019年大阪弁護士会知的財産委員会副委員長,2019年日弁連知的財産センター委員。
対象 総務・法務・システム部門の方々
会場 関西本部
大阪市西区靭本町1-8-4 大阪科学技術センタービル
会場地図 会場地図はこちらをクリック
会場電話番号 06-6443-6962
会場FAX番号 06-6441-4319
問合せ先 企画研修G
担当者
E-Mail yu-hara@noma.or.jp
パンフレット(PDF) パンフレットはこちらをクリック
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