セミナー詳細

セミナー名 【行政管理講座】
外部(民間)委託の効果的・効率的な進め方
開催日時 令和2年2月12日(水)13:00〜17:00
令和2年2月13日(木)10:00〜16:00
講師 東洋大学大学院 客員教授
南 学
会員参加料(税込) 31,900円
一般参加料(税込) 35,200円
ねらい 〜自治体における最適な戦略的アウトソーシング〜
〜事業のコスト構造を把握し「経費削減」の発想を超える〜


「外部委託、民間委託」の用語は、経費削減の手法として認識されてきた流れがあります。しかし、「アウトソーシング」という英語で表現をすると、外部の資源を活用する側面が強くなります。自治体の業務は広範囲にわたっており、一般公務員では対応が難しいPFIや建築設計、電子システム開発などの高度な専門業務委託はもちろん、学校給食やゴミ収集などの現業部門の業務は、コスト的な観点から、外部委託で行う方が効果的・効率的な事例が増えてきています。さらに、公共施設の指定管理では、経費削減に加えて、民間のノウハウや資金を活用して、収益を実現する事例も誕生しています。アウトソーシングの概念を追求すると、“公務員の仕事や専門性とは何か”という命題が浮上します。経費削減の手法として認識されてきた外部委託ですが、実は、委託の範囲やコストをもとに、最適な業務遂行形態をコーディネートする、“公務員の専門性”への問いかけになります。
 財源難のなかで、超少子高齢化への対応、公共施設マネジメント(老朽化した施設には統廃合が不可欠)などの重要課題に対応するためには、単なる経費削減という発想を超えて、公民連携、市民協働での「最適化」をプロデュースする専門性が要求されています。最近では、税金を使わないで、外部資金による事業推進の事例も見られるようになりました。
そこで、「外部資源」を活用する業務分析、コスト構造の把握、指定管理者等の公民連携(PPP)手法における契約形態、モニタリング・評価などの手法を事例検証を交え、トータルに重要な論点を解説し、結果として経費削減,資金調達に結び付ける手法を主軸のテーマとした標記講座を開催いたします。
プログラム内容 1 「行政改革」として始まったアウトソーシング

2 従来型の「削減手法」には限界があり、行政改革に結びつかない

3 【事例検証】単なる民間委託ではコスト増になることもある

4 経費削減のみを目的とした委託・指定管理者制度導入の限界

5 直営、業務委託、指定管理者制度の正確な区別と活用法

6 事務事業をフルコストで検証できない従来の公会計の構造

7 事業別財務諸表の活用で、効果的な業務改革「資産活用」を実現できる。 

8 公共施設マネジメントの基本もアウトソーシングで

9 効果的アウトソーシングには業務・コスト分析が必要

10 アウトソーシングにおける効果的なモニタリング・評価手法

11 施設と機能とを分離し、機能統合・包括管理委託を実現する

12 民間からの資金調達を可能にする発想(資産価値への注目)

13 サービス低下を招かないアウトソーシングの最適化と歳出削減

※南 学氏著書「実践!公共施設マネジメント」(学陽書房)をご用意し、教材として用います。。
講師プロフィール 南 学 氏
東京大学卒業後、横浜市役所に入職。環境事業局、経済局、総務局、市立大学事務局、市長室、企画局を歴任。在職中に米国カリフォルニア大学大学院に留学し修士号取得。
2000年から静岡文化芸術大学助教授、2004年から神田外語大学教授、横浜市立大学教授、神奈川大学特任教授を経て現職。また、行政刷新会議の事業仕分けにも民間評価者(仕分け人)として参加。
対象 自治体の行政改革推進課、公共施設マネジメント課、総務課、財政課、公有財産課等のご担当者の方々
※本講座は自治体職員の方々を対象としております。
会場 日本経営協会専用セミナールーム
東京都渋谷区千駄ヶ谷3−11−8 (セミナー受付は3階です)
会場地図 会場地図はこちらをクリック
会場電話番号 03-3403-1891
会場FAX番号 03-3403-1130
問合せ先 公務研修グループ
担当者 宮脇
E-Mail tks-mousikomi@noma.or.jp
電話番号 03-3403-1891
FAX番号 03-3403-1130
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