セミナー詳細

セミナー名 高年齢者雇用の処遇と活用のポイント
開催日時 平成31年3月12日(火)10:00〜17:00
講師 山口労務コンサルタント事務所 所長
社会保険労務士・人事コンサルタント
山口 和夫 氏

会員参加料(税込) 32,400円
一般参加料(税込) 37,800円
ねらい  人生100年時代、生涯現役時代を迎えつつある中、企業においては高年齢者・再雇用者の活用の必要性が高まっています。国においては、高年齢者のさらなる雇用延長の動きや年金の支給開始年齢の引き上げが検討されるなど、企業にも近い将来、対応を迫られる可能性があります。また、近年の労働人口の減少や学生の売り手市場における新卒採用の厳しい状況において、経験豊富な高年齢者の活用は組織にとって重要な選択肢の一つとなります。
 本セミナーでは、高年齢者が働き続けられる環境の整備や企業として雇用方針と施策決定をどのようにするのか、また雇用契約や処遇等の条件をいかに決めるか等について具体的に解説いたします。さらに、高年齢者をめぐるトラブルの対応策についてもわかりやすく解説いたします。
プログラム内容 1.高年齢者(定年退職後)雇用に関する現状
 ⑴高年齢者雇用制度の概要
 ⑵高年齢者雇用確保措置の実施状況
 ⑶定年到達者の動向
 ⑷継続雇用者の雇用形態
 ⑸継続雇用後の賃金水準・勤務日数の変化
 ⑹職務の内容・責任・労働時間の変化

2.高年齢者(定年退職後)雇用対策方針と施策の決定
 ⑴“組織、戦略に従う”…“企業戦略”に合った人的構成を
 ⑵高年齢者の積極的活用・限定的(選択)活用・法的基準・新陳代謝等の対応方針決定
 ⑶現状の分析…経営方針・経営戦略・人材構成(年齢・能力)・労働市場
 ⑷雇用契約(社内身分グループ)5つの区分
 ⑸対象者の評価・選択
 ⑹雇用条件(労使自治)…合理的な理由・同一労働同一賃金

3.高年齢者(定年到達者)との再雇用契約締結までの対応と注意点
 ⑴定年の前の人事・総務の役割…面接・意思確認
 ⑵中高年雇用への実務対応の変化…雇用契約の選択制の整備
 ⑶退職する場合の注意事項と説明責任
 ⑷再雇用者の雇用条件の検討
 ⑸勤務形態・賃金・その他の雇用条件の提示
 ⑹役職者のままの再雇用の問題点
 ⑺労使協定による再雇用者限定トラブル
 ⑻雇用契約の“選択肢”の整備
  @定年退職者の取扱い…定年退職者優遇制度・請負制度等 
  A早期退職(優遇)制度
  B役職定年(離任)制
  C(45・50歳からの)キャリアコース選択制
  D労使自治に委ねられる“個別雇用契約”…60歳以降の雇用条件選択制

4.高年齢者・再雇用者の賃金と公的給付の関係
 ⑴老齢厚生年金のしくみ
  @特別支給の老齢厚生年金
  A支給開始年齢の繰り下げとは
  B在職老齢年金のしくみ
  C再雇用者でも満額の年金を受給する
 ⑵高年齢雇用継続給付
  @雇用保険被保険者の要件
  A高年齢雇用継続給付の要件
  B在職老齢年金と高年齢雇用継続給付

5.高年齢者との雇用契約と処遇
 ⑴再雇用後フルタイムの場合
  @賃金額と受給年金など
  Aフルタイムの人事評価制度と給与改定(管理職・非管理職クラス)
  B再雇用後の賞与の考え方
  C第2退職金制度
 ⑵再雇用後パート勤務の場合
  @年金額の確認
  A雇用保険への継続加入
  Bパート勤務者の労働条件設定(給与・賞与・退職金ほか)
 ⑶定年退職、再雇用後退職
  @退職年齢と失業給付
  A年金の裁定請求

6.高年齢者をめぐるトラブル対応
 ⑴再雇用者は有期労働者か
  @有期労働者としての再雇用者
  A判例から見た継続雇用
  B契約更新の是非
 ⑵雇用契約見直しの根拠となる制度の整備
  @評価制度(特に職務に関する評価)の整備…客観性・具体性・予見性のために
  A賃金制度の整備…高齢者のモチベーション維持のために
  B普通(契約不履行)解雇要件の整備…健全な雇用契約維持のために
  C健康(業務遂行可能)要件の整備…安全配慮義務行使のため
  D具体的雇用契約内容の検討…再雇用者の規程の作成
講師プロフィール 山口労務コンサルタント事務所 所長
社会保険労務士・人事コンサルタント 山口 和夫 氏

名城大学理工学部・名古屋大学理学部研究科を経て、昭和50年に音響製品・電子部分メーカー入社。 営業企画部、人事課、秘書課を経て、昭和59年退職。同年、山口労務コンサルタント事務所を開設。現在、一般企業での実務経験を生かし、経営人事・労務管理に関するコンサルティング業務で活躍中。また、企業内研修・講演では実践的かつ明快な実務指導には定評がある。
対象 人事労務担当者など
会場 関西本部
大阪市西区靭本町1-8-4 大阪科学技術センタービル
会場地図 会場地図はこちらをクリック
会場電話番号 06-6443-6962
会場FAX番号 06-6441-4319
問合せ先 企画研修G
担当者 重藤
E-Mail sigefuji@noma.or.jp
パンフレット(PDF) パンフレットはこちらをクリック
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