セミナー詳細

セミナー名 【医療機関向けセミナー】
医療メディエーターの役割と基本スキル
開催日時 平成29年7月29日(土)10:00〜16:00
講師 尼崎医療生協病院 医療の質安全管理室室長 遊道 桂子 氏
会員参加料(税込) 27,000円
一般参加料(税込) 30,240円
ねらい  患者や家族が医療チームの一員でありパートナーであることを現場実践に反映させるためには、患者からのクレームや有害事象発生後の対応のみに注目するのではなく、日常的な対話を通じた信頼関係構築が重要です。しかし、医療介護をとりまく厳しい環境やその不確実性により認知の齟齬が生じ、コンフリクトが発生します。その際、適切にコンフリクトに向き合い解決の質を改善するには、医療メディエーションの概念が有用です。医療介護など様々な場面で医療メディエーション概念を活用するものは、全て医療メディエーターといえます。
 本セミナーでは、講義とグループワークを通じて医療メディエーターとしての考え方の基本を体験していただき、安心・安全な病院づくりのためのヒントを学んでいただきます。

【医療メディエーターとは】
 院内での苦情や事故後の初期対応の際に、患者側と医療側の対話と協調促進を通して、双方にとって納得のいく創造的な合意と関係再構築を支援させる役割を持つ。あくまで当事者自身による自主的な合意形成を促進する役割であり、調停案を提示したり、説得や評価をしたりすることはない。
 2012 年4 月から診療報酬として「患者サポート体制充実加算」が新設され、その活用が広がっている。看 護師や医師のほか、事務部門や福祉分野からの研修参加も増加している。
プログラム内容 T. 概論 :「医療メディエーションとは何か」を理解する
 1. 医療者の状況
 2. コンフリクト(Conflict)とは
  ・コンフリクトの定義、捉え方
  ・コンフリクト・マネジメントへの流れ
  ・コンフリクトへの5つの対応モデル
 3. 認知のずれとは
  ・ナラティブ
  ・認知フレーム
 4. 医療メディエーションとは
  ・従来の構造:二項対立から三極構造へ
  ・医療メディエーションの定義、基本と目標
  ・3つの医療メディエーション
 5. 紛争構造分析:IPI
  ・IPI構造モデル
  ・事例で考える
 6. 医療メディエーションと医療安全
  ・院内メディエーションの流れ
  ・事例分析の両輪

U. ワークショップ :「対話による関係構築」を体験する
 1. ロールプレイとワークを通じた体験学習
  ・ロールプレイ(体験)
  ・振り返り
  ・共有
講師プロフィール 尼崎医療生協病院 医療の質安全管理室室長 遊道 桂子 氏
 武庫川女子大学薬学部薬学研究科修了。医師会医療安全推進者養成講座修了。国立保健医療科学院安全管理研究科修了。日本医療機能評価機構クオリティマネージャー研修修了。
 尼崎医療生活協同組合尼崎医療生協病院において、1994年薬剤科長、2005年薬剤科長・医療安全管理者(兼任)、2006年医療安全管理室室長(専従)(2010.12 より医療の質安全管理室に名称変更)、現在に至る。
[資格] NST療法士、日本病院薬剤師会認定薬剤師、日本医療メディエーター協会認定メディエーターS(シニアトレーナー)、Team STEPPS トレーナー(Team STEPPSジャパンマスタートレーナー)。
[活動] 医療メディエーション(基礎編講師・概論講演など)、Team STEPPS(研修講師・ファシリテーターなど)
会場 関西本部
大阪市西区靭本町1-8-4 大阪科学技術センタービル
会場地図 会場地図はこちらをクリック
会場電話番号 06-6443-6962
会場FAX番号 06-6441-4319
問合せ先 企画研修G
担当者 田中
E-Mail y-tanaka@noma.or.jp
パンフレット(PDF) パンフレットはこちらをクリック
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